今回は不動産投資を『経営』の観点から読み解く試み。地元大手企業の一社員だった頃から不動産投資事業に挑戦し、それがいつの間にか本業に。5年前に独立開業を果たされた、株式会社アールストック代表取締役の桜井哲弥氏にご登壇を頂きました。参加者からの質問も多く寄せられ、不動産投資への高い関心を伺わせる、活発な意見交換の場となりました。
普通のサラリーマンだった桜井氏が、どうやって15年ほどで新築マンション8棟134室の運営を実現することが出来たのか。そこには、不動産投資を『事業』として再認識し、『経営』目線で、仕入(物件取得)・営業(貸付)・資金繰り(借入)等にあたってこられた、桜井氏のシビアな姿勢が強く関係していました。
不動産投資は、実は非常に外注環境が整っているビジネスともいえます。不動産管理や入居募集を担う会社はたくさん存在します。ほとんどのオーナーが、そういった外部会社に案件を丸投げし、あとは家賃収入を待つばかり…しかし、これでは只の投資ですよね。
桜井氏曰く「多くの運営管理業務を業者委託し、経営者として『募集戦略』『金融戦略』『資産組み換え(新規投資や事業売却)』に集中出来るのが、この事業の強み。」なるほど、言われてみればそのとおりなのですが、ほとんどのオーナーさんは、そこまで至っていないのも事実なのだとか。だからこそ「戦いやすい」というのが、桜井氏の、不動産投資業の優位性における持論です。
「空振りをすることはたくさんある。ただ、それを素振りと思えば無駄ではない」「生き残るためには、誰にもできないようなことをするか、誰にでもできるようなことを誰にもできない規模とスピードでやるしかない」。桜井氏が今までの事業から得た教訓は、彼の見えざる日頃の努力と勤勉性を物語るに相応しい、ドッシリとした重みを感じるものばかりでした。
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