今回は、福岡マッサージサービス創業者の國崎伴子氏に、肝っ玉おかあちゃん経営者としての、起業前後の歩みをお聴きしました。
四十歳まで自己肯定が全く出来ず、他者への強い依存心に翻弄され続けた人生だったと振り返る國崎さん。四人の子供のシングルマザーとして、経済的にも精神的にも不安定な生活を強いられてきた彼女でしたが、当時の友人の厳しいアドバイスで目が覚め、(まずは生活のため)起業の道を選んだそうです。その時に、友人から教えてもらったサービスが、リンパドレナージュ(リンパの流れを良くする施術法)だったとのこと。
当時通っていた起業塾で、年商3千万円を成功の目安と解釈した國崎さん。その後、地道な努力を重ねて着実に売上を伸ばし、今や初年度売上252万円の約15倍にまで業績を拡大。若くて元気の良いスタッフは、福岡マッサージサービスの大きな特徴として、多くのファンに支持されています。
若いスタッフの育成には、彼女の人生経験が濃く活かされています。四十歳まで、死にたくなるほどに他人の目を気にして生きてきた人生。その経験は、人の心の機微に敏感な感覚を彼女に与えました。「子供は困らせてナンボ」という教訓も、育成に役立っています。
まずは、コミュニケーションの達人であれ。年配のお客様のお話を辛抱強く傾聴し、会話を重ねることで、顔と名前を覚えてもらう。マッサージがいくら上達しても、お客様に自分を受け入れてもらえなければ、技術の披露も出来ない。とてもシンプルでありながら、すべての接客業に共通する鉄則。貴重な気づきの場となりました。
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