今回は、株式会社ビッグバンコーポレーション代表取締役社長の藤崎進一氏に、新規事業の創り方のヒントをご披露頂きました。
バイク情報誌の最年少編集局長として辣腕を奮っていた藤崎さんが、会社を辞めて起業する決心をしたのは約十年前の事。コネなしモノなしカネなしの状況下、「ないものは作ればいい」という持ち前のポジティヴ思考で起死回生の策に臨み、事業の下地を整えます。
そんな彼の前に現れた最初のチャンスは、iphoneの法人向け販売代理店の話でした。知人から「試しに使ってみて」と渡された発売当初の3Gに大興奮した彼は、持ち前の”ヲタク”スピリッツを発揮して、トコトンまで機能を使い倒します。3Gの魅力を徹底的に掘り下げ、バイクショップオーナー向けに打ち出した提案『社長、申し訳ありません。iphoneはバイク用品でした!』のキャッチは、瞬く間に爆発的な受注数を記録。その販売量は、当時の九州地区代理店の中で3本の指に入る程だったそうです。既存価値の掛け合わせから新しいアイテムを創り出す藤崎さんの着想力は、その後も新しい事業の柱を着実に増やしていきました。
そんな藤崎さんが現在、精力的に準備を進めている事業が、次世代型デジタルサイネージの開発と普及です。SF映画でしか観られなかった世界が、このテクノロジーで、ようやく現実のものになろうとしています。師と仰ぐ松下幸之助氏の名言「商売とは感動を与えることである」を胸に秘め、藤崎さんの苛烈な挑戦の火蓋が、今まさに切って落とされました。今後の進展に、期待が高まります。
コメントをお書きください