今回は、朝倉市でぶどう栽培を営まれている、ひよし農園代表の日吉達哉氏にご登壇頂きました。
前半は、3ヵ月前に発生した朝倉市北部豪雨被害の状況を共有するところから始まりました。その過酷さとある種の諦観のなかで、それでも農業という生業を投げ出さない、朝倉の農家さんの姿勢には、心打たれるものがありました。
後半は、ひよし農園のファンづくりに関する取り組みについて。日吉さんの自慢は、「日当たりのよい高台にある農園」と「祖父の時代から受け継がれた、ぶどうに適した土壌」。たくさんの恵みと、日吉さんの丹念な手作業により育てられた巨峰やピオーネは、道の駅での試食販売でも大好評。
一時期は、ぶどうの収入が、栽培の手間に全く見合わないと感じていた日吉さん。専業を後押ししてくれたのは、奥様の一言でした。「ぶどう作りに専念すればいい。食べられなかったら私も他所で働くから。」農園のぶどうのいちばんのファンは、奥様だったのです。
奥様はかねてから、このぶどうのファンの掘り起こしが出来ていない事を、とても残念に思っていました。『ひよし農園のぶどう』を知らしめ、その味が評判を得れば、お客さんはきっとまた買いに来る。クチコミもしてくれるだろう。
その言葉で、日吉さんは道の駅での試食販売を始めました。試食販売と大手組合への出荷を平行作業するのは、想像を絶する大変さです。最盛期は、朝5時に起きて深夜まで作業が続きます。それでも、試食販売を続けるのは、買って頂けるお客様の笑顔が見たいから。ひよし農園のブランディングへの挑戦は、これからも続きます。
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