【楽しむ】と【楽(ラク)】は違う 人生の旅人、中田英寿の『Life 2.0』論

 中田英寿氏をご存知ですか?そう、95年のプロデビューから約10年間に渡り、日本のみならず、世界の名だたる強豪サッカーチームで、『司令塔』としての強烈な存在感を発揮し続けた、あの中田ヒデ選手のことです。

 

 06年に現役を引退表明。その後は、ビジネスマンとして様々な事業に参画する一方で、世界50カ国・150都市を歴訪。その経験をもとにして、サッカーを通じた社会貢献活動や、地球環境保全を啓発する独自の取り組みに、惜しみなく力を発揮しています。

 選手引退後は、敢えて全く異なる世界で活躍されている中田氏。実は、彼には「人生は旅そのものである」という哲学があります。  

 プレイヤーとして、世界の頂からの眺めを堪能した彼には、可能性を拡げる為の、新たな旅の目的地が必要だったのでしょう。

 

 中田氏は現在、マニュライフ生命が提供するウェブ動画番組『Life 2.0 TRAVEL』のナビゲーターとして、「現在の自分とは異なる世界を生きる人生を体験する」ことをテーマに、様々な職業体験にチャレンジをしています。 

 

 マニュライフ生命の新しいコンセプト『Life 2.0』。それは、「自分の可能性を信じて、何度でもはじめつづけるという生き方」。または「自ら積極的に行動して未来を切りひらいていく生き方」。サッカー選手として得た地位や名誉に留まらず、常に新しい可能性を模索し続けている彼の生き方に、非常に重なるものがあります。その『Life 2.0』について、彼は自身の信条に照らし合わせて、このような想いを語っています。

 

 「(人生において)多くの人は、楽できる方に流れがち。楽した時間は、まず覚えていない。覚えているのは、苦しみながらも頑張ったり、思いきり楽しんだ時だけ。

 人生は、記憶で出来ていると僕は思う。そういう意味で、覚えていない時間は、人生の一部にはなり得ない。僕は決して、楽をして時間を過ごそうとは思わない。

 同じ【楽】という字を使ってはいても、人生を【楽しむ】事と【楽(ラク)】する事は、全然違う。」※氏の発言を要約しています。