今回は、株式会社COMATSU(コマツ)代表取締役の松村宗孝氏にご登壇頂きました。7年前の創業以来、福岡市中央区と博多区に7店舗を展開するまでに成長しているイタリアンバール、COMATSUグループ。
お料理やお酒へのこだわりも然ることながら、最も評判なのは、ホールやキッチンで働いているスタッフのみなさんの笑顔。とにかくフレンドリーで丁寧、キメ細やかな接待が人気のお店なのです。現在、飲食業界は人手不足が慢性化。その中にあって、グループの定着率は良好で、求人媒体をさほど活用しなくとも、人が集まってくる仕組みを構築しているのです。
お客様を、魅力的なお店が持つ「圧倒的な空気感」でお迎えすること、そして、お客様との「一期一会」の時間を大切にすること。これは、氏が常にスタッフに発信しているメッセージです。お客様は、どのような気持ちでこの時間をお店で過ごされようとしているのか。スタッフには、その見極めをもとに、よりよいサービスを提供してほしい。
その工夫をスタッフが迅速かつ行いやすくするために、氏は現場において発生する、ほぼ全ての決済事項において、権限を与えています。ある意味放任状態にしているともいえますが、問題や課題が発生したとみるや、すぐさま支援に動けるようなフットワークの軽さも意識されているとのこと。情報がいち早く入ってくるように、自然発生的にいくつも構築されている、スタッフ間のSNSの情報にも注目しているようです。
このような組織形態は、『逆ピラミッド(支援)型リーダーシップ』とも呼ばれ、近年では中小零細企業の間でも関心が高いようです。笑顔が魅力的なCOMATSUのスタッフ。その風土を支えるキーワードは『自ら考えて行動する』『気持ちの共有』、そして『互いに支援的であること』。松村氏の経営哲学に触れた思いがしました。
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