今回で、当勉強会は開催50回を迎えることが出来ました。ここに至るまでの約4年半、さまざまな形でご支援頂いた参加者のみなさんに厚く感謝を申し上げます。
さて、50回目は、当初より(株)喰道楽代表取締役の豊永憲司氏にご依頼したいと決めていました。 豊永氏は20回目にもご登壇頂きましたが、初期の頃よりずっと当会をご支援頂いている応援団のおひとりです。記念会ということもあり、いつもとは違う趣向にしたいと思っていました。
そこで豊永氏に、現在のご自身の経営課題について、今最も意見を交わしたい人とのパネル対談をご提案差し上げたところ、そこで真っ先にお名前が挙がったのが、人材教育分野において全国的にご活躍されている(株)アニメートエンタープライズの野津浩嗣先生(ホメシカ先生)でした。
豊永氏の会社は、テイクアウトからあげ弁当のお店『博多とよ唐亭』を運営しており、福岡県を中心に現在27店舗。年内には30店舗に届こうかという勢いです。その拡大傾向の最中にあって、豊永氏の懸念は、『経営と従業員スタッフとの目線の乖離』。創業時はスタッフとの距離も近く、一枚岩となってお客様の満足度向上を、おなじ目線で追及してきました。
もちろん、今現在もその想いは変わっていませんが、果たして今後も従業員数や店舗数が拡大するなかで、ミッションや理念の深い部分での共有は可能なのか?野津先生との対談は、氏の課題に客観的な見方を当て、普遍的な解決策のヒントを導き出す目的で進めました。お二人にパネルでお答え頂いたのが、下記の質問です。
(Q1)会社はだれのものか?
(Q2)経営者と従業員を結ぶ絆とは?
(Q3)従業員は「育つ」もの?それとも「育てる」もの?
(Q4)労働は人生に何をもたらすか?それを従業員に伝えるべきか?
(Q5)想いは他人に伝わるか?それは何によって伝わるのか?
交わされた回答からは、お二人がこれまで積み重ねてこられた経験の厚みが感じられました。印象的だったのは、お二人のいずれとも、ひたすら飽くことなく起業の想いを繰り返し従業員に伝え、自身の代弁者を育てることの重要性を意識されていた点です。これをひたすら実践されているという事実に、お二人の途方もない意思の強さを感じました。
あと少し、印象に残った豊永氏の言葉を挙げるとすれば、100店舗展開というビジョンを掲げつつも、「そこに至るまでの(ヤマタニの)過程を、社員たちともっと長く楽しみたい。」と語られていた点です。『今ココ』という意識を大切にされているんですね。
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