第55回『支えて支えられる関係づくり。地域循環型ビジネスを考察する。』

 今回は、株式会社ジョブ・ネット監査役兼CFOで、IQプロジェクト後援会事務局長の濵田昭宏氏にご登壇頂きました。

 

 九州を拠点として、全国にファンを持つアイドルグループLinQ。2011年の結成以来1,500回以上の公演をこなし、15万人を動員。日本のみならずアジア圏にまで活動域を拡げている日本最大級のローカルアイドルです。

 

 その運営会社の財務面を担当し、九州の地場企業とLinQのコラボ関係を推進しているキーマンのおひとりが、濵田昭宏氏です。今回の勉強会は、主にアイドルグループLinQと、その発展形であるIQプロジェクトを事例として、濵田氏が考える地域循環型ビジネスの形をご披露頂きました。

 

 九州で『アイドル』という職業選択を可能にし、その仕事で生活設計が成り立つ女性を増やそうとする試みとして結成されたLinQ。結成三年目からその活動の軸足は、九州の地場企業との連携に積極的になっていきました。

 

 彼女たちは故郷を拠点とし、自らの夢を叶えるために日々切磋琢磨しながら活動しています。地元でそんな夢を持って生活する若者が増えれば、地域も必ず活性化される。福岡は支店経済の街と云われますが、有望な地場企業もたくさんあります。そんな企業が彼女たちの活動を支え、彼女たちもそれに応えて九州福岡のより魅力的で新たな文化や観光資源を築いていく。その資源効果は、県外からより多くの動員をもたらし、さらに地域は活性されていく。これが、濵田氏が目指す現在進行形の地域循環型ビジネス像なのです。

 

 実際、LinQが毎回開催している福岡でのコンサートの来場者は、なんと4割が県外や海外からの参加者。観光資源の一端を担っていることは公にも認められている事実です。濵田氏は今後も、夢を持つアイドルと九州の地場企業との絆を深めていく重責を、担っていかれる事でしょう。