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国民年金と厚生年金が統合される?

最近、新聞等で話題になっていますね。

厚生労働省が、2025年の国会への法案提出を目指して、国民年金と厚生年金を統合する施策に関しての検討に入っているとの事。

 

この「統合」という表現に、「制度自体が統合されるのか」と誤解されている向きも若干あるようですが、今回の検討は、「積立金を一緒にする」、つまり「ふたつのお財布をひとつにする」という施策に関する検討であり、給付等に関する制度の統合については言及していません。

 

現在、厚生年金の歳入・歳出は47兆円台、年度末の積立金(時価)は157兆円台であるのに対して、国民年金の歳入・歳出は3兆円台、年度末の積立金(時価)は7兆円台であり、規模の差は歴然としています。

 

このままでは原資が少ない国民年金(基礎年金)の給付を、厚生年金よりも、ずっと低い水準で給付抑制せざるを得なくなる為、統合してバランスを取ろうとしているのです。慎重な対策が望まれますね。

 

(記事参照元:朝日新聞デジタル12月11日掲載分より)