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『生涯現役』により相応しい年金制度へ

本年5月に『年金制度改正法』が成立しました。

趣旨に「より多くの人がこれまでよりも長い期間にわたり多様な形で働くようになることが見込まれ」るための改正とあり、人生百年時代における『生涯現役』の働き方を促すねらいです。今回は改正意図がより濃く反映されている2項目を取り上げます。

 

●年金における受給開始時期の選択肢の拡大

現行では、60~70歳の間で開始時期を選べます。65歳100とした場合、60歳開始だと30%の減額、70歳開始だと42%の増額です。

改正後は、選択肢が75歳まで延び、その時点での受給額は84%増となります。

 

●確定拠出年金の加入・受給時期の見直し

現行では、企業型DC(企業型確定拠出年金)に加入出来る年齢は65歳未満で、受給時期も70歳迄に始める仕組みでしたが、改正後は、加入が70歳未満、受給開始が75歳迄に延長されます。

 

以上、上記2点とも令和4年より施行の予定です。

 

《記事参照元:厚生労働省ホームページより》