今春、「アルツハイマー型認知症(以下AD)の治療薬が完成」というニュースが話題になりました。
米製薬会社バイオジェンと日本のエーザイの共同開発ですが、しかしながら、これは全てのADを治療出来るものではありません。そこで出てくる定義が、「MCI(軽度認知障害)」です。
MCIは、簡単に言うと「認知症と健常者の中間の状態」です。日常生活動作に支障はないが、「年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する」段階を指します。
実は、前述の治療薬は、基本的にはこの段階の治療に使われるもので、それ以上に進行したADについては効果が期待出来ないとされています。
但し、MCIはこの薬を使わずとも、回復する可能性が高いとされており、MCIにおける年間罹患者数の16~41%が、生活習慣対策や知的刺激を高める訓練で、健常者に戻ったという数字もあります。早期ケアが重要なんですね。
《記事参照元:生命保険会社顧客向け資料より》
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