みなさんは「スリー・グッド・シングス」という言葉をご存じでしょうか。わたしはつい先日、新聞のコラム欄で知りました。
ポジティブ心理学の権威として知られる、米ペンシルベニア大学のセリグマン博士の研究が元となっているもので、日常生活での幸福感を高め、気持ちを整えるアプローチなんだそうです。やり方は簡単。「就寝前に今日よかったと思えたことを3つ思い浮かべる(書き出す)」これだけです。
思い浮かぶのであれば、3つと言わずいくつでも挙げたらよいのでは、と思うのですが、なぜか3つがベストらしい。逆に思いつかないときは、無理をしなくてもいい。その日は諦めて、次の日にチャレンジすればよいとのこと。
わたしは、18歳の頃からずっと日記をつけています。中断していた時期もありますが、今まで記した日記帳数十冊が、今も段ボールのなかで眠っています。たいしたことは書いていませんが、思い返せばネガティブな内容が多かったように思います。後悔、反省、ネタミやソネミ(苦笑)。
ポジティブ心理学によれば、ネガティブな思考を就寝前に思い浮かべることは、睡眠の質や朝の心地よい寝覚めに悪影響を及ぼすのだとか。また、それが習慣化すると、自己肯定感が低くなり、物事を悲観的に捉える思考のクセがつきやすいそうです。実際、わたしがどうなのか、敢えてここでは触れませんが、心当たりがある方は、セリグマン博士のアプローチにトライしてみてもよいかもしれません。ネットで検索してみると、多くの人がご自身なりのアレンジを加えて実践されています。参考にされてみるのもよいでしょう。
さて、わたしも今日までの一週間、日記に「よいこと」を3つ書き綴ってみました。すると、わたしが感じている「よいこと」の多くが、いかに「他者への感謝から生じている」ことかが、よくわかりました。それを知ることが出来ただけでも、効果はあったのかなと思います。
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