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「団信に加入してます」でも油断は禁物

先日、ちょっとショッキングなトピックを目にしました。

お家を住宅ローンで購入した方の大半が加入される団体信用生命保険(以下「団信」)。ローン返済中に契約者たる被保険者が亡くなったら、以降のローン残高がチャラになる、というアレです。保険料は負担にはなりますが、安心ですね。

 

しかし、2000年3月以前の契約で、長めの完済期間(71歳以上)を設定されている方は要注意。団信は、所謂「終身保険」ではなく、保障に期限が設けられている保険「定期保険」です。前述の契約ですと、保障の有効期限は満70歳。それよりも長い返済期間を組んでいて、完済前に亡くなった場合、債務は残ります。遺族がそのまま住み続けるならば、返債を引き継ぐ必要があります。

 

私が目にしたのは、「阪神大震災以降に85歳完済予定のローンで家を購入。団信に加入していたが80歳で亡くなり、残債が遺族に残された」という例。保障は70歳で終了していたのです。

 

ちなみに、00年4月以降の団信契約では、借入期間・保障期間ともに満80歳が最長なので、上記のようなトラブルは減少していると思われます。いずれにしても、気になる方はご自身の契約の再チェックをおススメします。

 

《参照元:日本FP協会コラム22/03/31掲載分より》