最近、さまざまな非金融企業が自社アプリのなかで銀行機能(給与受取や預貯金、各種決済、ローン契約など)を提供しています。
「ネオバンク」と呼ばれる形態で、既存の銀行が非金融系企業に対して、「BaaS(Banking as a Service)」という仕組みを介して銀行業務を提供しているのです。現時点で私が知り得る限り、最もこの仕組みの導入推進を図っている銀行は、住信SBIネット銀行です。
自社アプリに「ネオバンク」を導入している企業は、JALやヤマダデンキ、第一生命など多様な業種に及びますが、企業自体は銀行免許も銀行基盤も有していません。あくまでも銀行基盤は住信SBIネット銀行が担います。導入企業としては、アプリの利便性を高められるうえに、顧客に対する自社サービスへのさらなる囲い込みが見込まれます。
一方、顧客は金融サービスがより身近になることから、不必要な消費行動を誘発される懸念もあります。活用には慎重な見極めが必要ですね。
《参照元:「Journal of Financial Planning」9月号より》
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