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「金利ある世界」はどんな世界?

今月3月19日、日銀はマイナス金利政策の解除を決定し、日本は17年ぶりの利上げ(当面0.1%以下)に踏み切りました。久々の「金利ある世界」。私たちの生活には今後どんな影響が生じるのでしょうか。とはいえ、金融緩和政策の継続方針に変わりはありませんので、直近では大きな変化は感じられないものと思われます。以下に記す項目は、あくまで長期的視点における金利上昇の変化予測であることをお含みおき願います。

 

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●物価やサービスはさらに上昇傾向に

マイナス金利政策下で、企業は借り入れコストを気にせず運営資金を工面出来ましたが、今後は借り入れ金利上昇により、商品における金利コスト面の価格転嫁が徐々に進むものと考えられます。

●住宅等ローン金利も上昇傾向に

固定金利は今現在もじわじわ上昇中ですが、短期プライムレートの影響を受ける変動金利も、普通預金金利と比例するように上昇の可能性があります。例えば、預金金利が2%台になれば、変動金利も同水準の上昇幅になるものと考えられます。

●労働市場環境の変化

企業間の賃金格差と、低金利下で生き長らえていた企業の淘汰がさらに進みます。人材の流動化が活発になり、転職を選択する機会が増えてくるかもしれません。

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今回のマイナス金利解除は、日本の弱体化した産業構造に新陳代謝を促すものとして、経済界としても大いに期待するところのようですが、ひとつには日本の労働人口の大半を占める中小企業の賃上げが進まないことには、この金利政策はむしろ悪影響を及ぼすものとされています。大いに注目していきたいですね。