♪よーく考えよう睡眠大事だよ~ コロナ禍以降の寝不足が増加中?

今回のテーマは、私自身もどうにか改善したいと日々感じている、「睡眠不足」についてお話してみたいと思います。

 

「春眠暁を覚えず」などと云いますが、私の場合「眠りが心地よくて起きられない」というよりは、一年中寝不足で、起きるのがつらい日々が続いています。いえ、正確には「眠れない」のが実情です。

 

若い頃から寝つきは悪かったのですが、ここ数年はますます入眠するまでの時間が長くなっています。床に就いてから、ひどい時は4時間以上眠れないことも。一旦眠りに落ちてからも、夜中に何度も目が覚めます。夢もよく見ているので、熟睡は出来ていないのでしょう。結果、起きるのもつらいですが、昼間に強烈な眠気に襲われることも増えました。

 

日本は、先進国のなかで最も睡眠時間が足りていない、「寝不足大国」なんだそうです。睡眠時間は、平均6時間18分。ちなみにその他先進諸国の大半は、平均7時間強の睡眠時間が保たれています。

 

スマートウォッチなどを活用した最近の国際的研究では、「国民1人当たりのGDPが高い国(経済的にリッチな国)の国民ほどよく寝ている」という研究結果があり、一説には「日本人の睡眠不足による経済損失額は18兆円」とする試算も存在するとのことです。

 

さらに、コロナ禍以降には、ある社会的変化が日本人の睡眠の質を悪化させたと云われています。それが「在宅と出社併用の勤務スタイル」が遠因となって生じる「ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)」と云われる現象です。

 

私自身も、コロナ禍のさなかで現在の会社に移籍してから、在宅勤務が増えました。面談もお手続きもオンラインの機会が多くなり、在宅での作業時間が増えた一方で、週1日の出社義務や、お客さまのもとに出向く機会もありますので、それによって起床時間が変わります。そのような働き方が生活サイクルを乱し、また運動不足も加わって、睡眠の質を悪化させているのだそうです。

 

実際に、在宅と出社併用勤務の方で「(週3回以上)日中の眠気を感じる」と答えた人は全体の42%強。一方、在宅オンリー勤務の方は24%程度に留まっており、前者の生活スタイルについて、深刻な問題が生じていることが推測されます。

 

「睡眠の質改善」を謳う情報やサプリ等のグッズはよく目にしますが、まずは生活習慣を整えることが、いちばんの薬なのかもしれませんね。