円の乱高下が世界中で注目されています。
特に自民党総裁選が行われた9月27日では、まるでジェットコースターのような動き方を示しました。
金融緩和維持を主張する高市氏が有利であった時点では1USD:146円でしたが、利上げ派の石破氏が総裁に決定すると、一気に142円まで円高に。ところが、就任早々に石破氏が利上げを躊躇する発言をして以降は、円安が進む状況が続いています。市場は日本の金融緩和方針とアメリカ経済の状況に翻弄されています。
そんな円の様子に、ウォール街の市場関係者の間では「円もフラジャイル通貨になったのでは」という懸念が広まっているそうです。「フラジャイル」とは、「脆弱な」「不安定な」を意味する言葉で、そのような冠が付いた通貨との取引は、避けられる傾向にあります。
フラジャイル通貨は、自国の高インフレや経常赤字、通貨安の進行を誘発する傾向があり、既にフラジャイル通貨に分類されているリラを持つトルコでは、そのような状況が常態化しています。円は今のところ「黄信号」といったところでしょうか。
《参照元:NHK NEWS WEB 2024.10.13掲載記事より》
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