「行動は必ずしも幸福をもたらすものではないが、行動のないところに幸福はない」。19世紀英国の小説家で政治家(首相経験者)でもあった、ベンジャミン・ディズレーリの格言です。叶えたい夢を持ちながらも、あと一歩前に踏み出せない若い人たちに伝えたい言葉ですね。
しかしながら、夢を持つことは、決して若者だけの特権ではありません。それなりに人生経験を重ねてきた大人にとっても、新たなる夢は人生に大いなる彩りをもたらします。いくつになろうとも、夢は追い求められるし、それだけの価値があるものなのです。
今回ご紹介する2022年日本公開の映画『ドリーム・ホース(ユーロス・リン監督/フィルム4他製作、ショウゲート配給)』は、ウェールズのさびれた村落が舞台。退屈な日々に決別すべく行動を起こした、一人の主婦の奇跡的実話をもとにして描かれた作品です。
主人公ジャンが、自分の人生を再び輝かせるために選んだのは、なんと競走馬の馬主になること。馬主になるには、多額な運営資金が必要ですが、平凡な主婦には到底用意できるお金ではありません。そこで彼女は、村民を巻き込んでの馬主計画を画策します。
愛情一杯に育てられた競走馬のドリーム。物語のラストを飾るレースシーンでは、誰もが予想し得なかった奇跡を呼び込みます。
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谷あいの小さな村に暮らすジャンの毎日は、パートアルバイトでの仕事と、その合間に片づける家事の繰り返しで過ぎていきます。退屈な暮らしに辟易していた彼女は、雑誌の記事を見て、競走馬の馬主になることを決意します。
動物飼育の腕前を持つ夫を説得し、村民たちに馬主組合の設立を提案。元馬主の経歴を持つ会計士のハワードも味方につけて、ジャンたちはようやく夢の入り口に辿り着くことが出来ました。手に入れた仔馬は、ドリームアライアンス(夢の同盟、愛称ドリーム)と名付けられ、村民たちの愛情を一身に受けて、順調に成長します。
やがて天賦の才を発揮して、快進撃を始めたドリーム。村民たちは待ちに待った「胸の高鳴り」を前に、興奮を隠しきれません。しかし、その幸運を挫くような厳しい出来事が、彼らに訪れます。
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