2025年あけましておめでとうございます。本年も、FP追立(おいちゃん)と当ブログを何卒よろしくお願い申し上げます。
今年の福岡での正月三が日はとても清々しいよいお天気で、青く広がる空を見あげながら初詣や散歩が出来ることに、幸福と感謝の念を抱きながら過ごしました。昨年秋から再放送されているNHKドラマ「坂の上の雲」で、病床にある俳人正岡子規が、茶坊主で風流人であったご先祖さまに思いを馳せ、梅の枝一凛を身に付けて「のどかな春でございます」と正月の家々を挨拶してまわるシーンがありましたが、まさにそんな風雅を真似たくなるような三が日でした。
一方で、いまだに世界は混沌としています。
あちらこちらで戦災があり、政局の混乱があり、自然災害が続いています。「K字経済」という言葉に現わされるように、国内外において貧富の格差はますます拡大し、資本主義下での富の一局集中は加速するばかりです。その資本主義という経済の仕組みを支え続けた自由民主主義までもが、信を問われはじめています。日本人である私たちも、まさしくその渦中にあるわけですが、個人としてやるべきことは限りがあるとしても、今までの歴史に学び、錯綜する情報を適切に取捨選択しながら、責任ある一市民として社会の動きに関心を持たねばなりません。最小のコミュニティである家庭の経済にも、生き方の哲学が求められている。そう思わずにはいられない昨今です。
さて、そんな偉そうな口を叩いている私ですが、去年は(も)迷走し続けた日々でした。生命保険を扱うファイナンシャル・プランナーという立ち位置は変わりませんが、昨年夏に会社を移って事業所得者から給与所得者となり、かなり働き方も変わりました。そのなかで働き方のマインドに戸惑いが生じたことも事実なのですが、今は「いつどこでなにをしていても、頼られ信じられ仕事をもらえる」一個人として成長し続けようと覚悟を決めることが出来ました。たとえ組織に属していても寄りかからず、「お客さまの生涯現役を応援する」ファイナンシャル・プランナーとしての道を究めたい、そう考えています。
そして、そこにはお客さまからの信頼・信用がなければ成り立ちません。新一万円札の顔となった日本の近代資本主義の父である渋沢栄一翁は、中国唐代の正史である「新唐書」が出典とされる言葉「信為萬事本(信は万事のもとを為す)」を、よく好んで書にしたためたそうです。これほどわかりやすく、行いが難しい言葉もなかなかありませんが、一流の商売人であり、社会資本の哲学者でもあった翁でさえ、時折振り返らずにはいられなかった、避けられない真実だったのでしょう。翁ですらそうだったのですから、凡人の私などは、なおのこと日々の仕事の中で、経文のように唱え続けなければその姿勢には近づけないなあ、そんなふうに思っています。
まだまだ至らないことばかりの私ですが、引き続きお付き合いを賜りますよう、最後に重ねてお願い申し上げます。乱筆乱文失礼いたしました。
コメントをお書きください
増山 明 (水曜日, 08 1月 2025 09:56)
今年もよろしくお願いします�
昨年は資産運用や退職金規定など力になって頂き感謝しております。
自営から会社員への変更も熟慮しての決断と理解しています。
お客様との向き合い方、スタンスに変わりが無く、ご自分の今後の人生の為に前向きに取り組んで行かれる事と応援しています。
社会情勢の変化と商品の多様化が進み今後の保険、資産運用の形が目まぐるしく変化し、個々の生活レベルのお客様への提案や対応も難しい局面を迎えていますが普段から追立さんがされているように、お客様の立場に寄り添って行動されていれば声がかかります。
形の無い商品を取り扱っていらっしゃいますが私自身の考えですが目先の損得だけにとらわれず価値があるかどうかで選んでいます。
勿論自身の商売も価格より価値を伝えるよう工夫しています。
業界は違いますがどのように満足してもらか。自身を磨く一年にしたいですね。ご自愛下さい。
追立(管理者) (水曜日, 08 1月 2025 17:02)
増山さま、コメントありがとうございます。
私の仕事にいつも深くご理解をお示しいただき、本当に感謝申し上げます。仰せのとおり、ニーズも保険のかたちも急速に変化していく世の中を生きていますが、そのなかで自分が提供出来るものが何か、自身の価値とは何か、常に問いかけながらお客さまに長く寄り添っていければと考えています。引き続きよろしくお願い申し上げます。