現在、遺族厚生年金に関する給付の見直し検討が、国の社会保障審議会を中心に進められています。 遺族厚生年金は、厚生年金加入の被保険者(主にサラリーマン)が死亡し、その配偶者に渡されるもの(18歳未満の子がいる場合は遺族基礎年金も併給)ですが、配偶者である夫を亡くした時点で40歳~65歳未満の妻の場合は、さらに中高齢寡婦加算が支給されます。...
現岸田内閣の評判が極めて芳しくない中で、今年の秋にも解散総選挙があるのではないか、という見方が囁かれています。...
今回は6月24日掲載分「書斎からこんにちはコラム」の補足的な意味合いで、年金の「100年安心」問題を解説します。 小泉政権下の2004年、国は年金制度維持と制度の信頼回復を目的として、おもに以下の制度改革を実施する旨、取り決めを行いました。 基礎年金の国庫負担を、当時の1/3から1/2へ2009年までに引き上げる。...
面談でご相談に接していると、ご夫婦ともに正規社員のご家庭が増えていることを実感しますが、ご家庭の事情もあり、非正規雇用でお仕事をされている奥さまもいらっしゃいます。そんな奥さまにとって、「年収の壁※」問題は気になるところ。おおまかには5つの壁が存在すると云われます。...
来年から始まる国の子育て支援制度の一環として、『こども誰でも通園制度(仮称、以下「新制度」と略)』が試験導入されます。概要などを整理してみました。 ********************************* ●新制度の概要...
20歳になると、社会人・学生を問わず、誰でも国民年金を収める義務が発生しますね。令和5年度の保険料月額は16,520円ですが、学生本人や親にとっては、結構な負担額です。 その場合は『学生納付特例申請』をされることをお勧めします。この特例を活用することで、保険料を納めなくても以下のメリットが発生します。...
先月より後期高齢者の医療費負担に関する制度が改定となりました。これは、現役世代の保険料負担を軽減し、国民皆保険制度を維持する目的で行われました。今後も負担増方向での改定が検討予定です。…
本年4月から、厚労省HP上にて「公的年金シミュレーター(試験運用中)」が公開されています。...
前回中編の最後に、ベーシックインカム(以下BI)を実施するにおいては、財源の確保が最大の課題になるという点をお伝えしました。完全にBIを実現するとなると、多額の予算が必要になります。現在の社会保障を簡素化し、運営コスト軽減を図るだけでは、なかなか難しいでしょう。...
前回に引き続き、ベーシックインカム(以下BI)について紹介していきましょう。 BIは、資本主義下における国民の経済的格差を緩和することを目的に、社会保障政策の一環として度々研究課題となり、またいくつかの国で導入実験も行われました。国家がBIを導入する利点はどこにあるのか。大きく以下の3点が期待されています。...