今月末を以て、10年間在籍した保険会社を退社します。
9月からは、複数社の生損保を扱う総合代理店に籍を移し、今までどおり、生命保険の活用を中心としたFPコンサルティングを、生涯現役を目指しながら続けてまいります。年齢的にも、多分最後の転職かつ最後の職場になるかと思います。そういう観点からも、少なくとも20年程度はしっかりと働き続けることが出来る、経営地盤がしっかりした会社を選びました。
現在、お客さまからお預かりしておりますご契約の窓口につきましては、私と信頼関係にある担当者を付けてもらうよう、会社に手配致しましたので、どうかご安心下さい。
移籍の理由は、この短い文章のなかでは、とても全てをお伝え出来ませんが、ひと言で表現するならば、「ステップアップを目的とした学び直し」に尽きるかと思います。きわめて前向きな理由です。
移籍先の会社からは、三年ほど前からお誘いを受けていました。今以上に経験知見を拡げる研鑽の場として、魅力的な条件でしたが、なかなか思い切れずにいた最も大きな理由は、「現在の会社を離れるということは、お客様からお預かりしているご契約を、会社に置いて出ていくということ」でした。
そのような状況を、お客さまにご理解いただけるだろうか。無責任だと、非難されるのではないか。しかしながら、長い目で見れば、今後の自分の成長こそが、私自身の使命感や仕事を認めて下さっている支援者のみなさまに対しての、将来の恩返しにつながるのではないか。最終的にそういう結論に至り、今回の移籍を決めました。
私に出来る「恩返し」とは何でしょうか。いちばんは、お客さまと一緒に「目に見えないリスク」について考え、経済的備えを施すお手伝いをすることによって、万が一の事態が生じた際には、スムーズに備えを受け取れるようにご案内することです。それを成し遂げるにあたって大切なのは、長い時間を掛けてお客さまの人生に寄り添い続けること。お客さまにとって、「いつ起きるかわからないこと」は、日常の関心事としては些末な事です。それを、お客さまの代わりとなり、常に見つめ続ける。
私のその姿勢が、お客さまにとっても必要だとお認めいただけるのであれば、今後も何らかの形で適切に関わり続けていきたい。引き続きご縁をもたせていただきたい。今は、心からそう願ってやみません。
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